手順 Procedure

 

 以下に、基本的なワークの流れを記載します。

 

1.インタビュー

 まず、ファシリテーターがクライアントが持つテーマについてインタビューを行います。インタビューでは、そのテーマの”核”が明確になるように話をしていきます。なお、インタビューでは、抱えている問題の状況を細かく説明する必要はありません。
 そして、問題の”核”が明確になったのち、この問題についてコンステレーションで観ていくために、最初に誰を配置していくかを決めます。誰とは、多くの場合、クライアントの両親や祖父母など家系の誰かです。

2.配置

 配置する人を決めたら、次は、クライアントがその誰かの「代理人」を参加者の中から選びます。誰を代理人として選ぶかですが、姿・容姿・年齢・性別・雰囲気などは一切関係がありません。代理人を選んだら、その代理人を参加者の輪の中のどこかに、代理人の背中を軽く押して配置します。
 代理人以外の人たちは、このワークを安全に進められるように見守ります。また、ワークの途中で新たな代理人として指名されることがあります。その時には、最初と同じように、クライアントまたはファシリテーターにより、輪の中に配置されます。

3.展開

 ファシリテーターは、配置された代理人が体感していること、代理人の姿勢や視線、代理人同士の配置された位置関係などから、さまざまな情報を得ます。そして、クライアントの問題の核とどうつながっているのか、などを確認します。
 そして、新たな代理人を入れたり、配置されている代理人同士で言葉かけをするなどの働きかけを行い、問題の核となった「もつれ」の原因となる出来事と解決策を探していきます。また、ワークの途中でも、クライアントに短いインタビューをしたり、今の気持ちや状態などを確認しながら、共に探究していきます。