ライフストーリー

 ライフストーリーでは、私がこれまで歩んできた人生について書く。

 なぜいま、私が「ききや」などさまざまな活動を行っているのか。その原点・源泉。

 

 前書きとして、ここに少し書きます。

 このストーリーを書き始めた時点で、私は48歳。ストーリーの大部分は、約5年前までのもの。

 それはなぜか。それは約5年前、これまでとは全く違う、人生の大きな変化・変容があったからです。世界観がまるで真逆。新たな人生を歩み始めた、とも言えると、Reborn、生まれ変わったとも言える。人生の折り返しに入ったのかもしれないし、違うステージに移ったのかもしれない。とにかく、大きな変容があった。

 変容があったからといって、それまでの43年間が無になったわけでもないし、無駄な人生だったと嘆くつもりもない。その43年間があったからこそ、今、とても充実した人生を歩めている。自分自身の人生を歩んでいることを実感している。だからこそ、変容から5年経った今、あらためてそれまでの43年間を中心に振り返り直し、ここに記すことにした。

 

 私のライフストーリーを読んだ人が、今これからの人生を生きていく上で、何かのヒントやきっかけ、気づきにつながるならば、それはとても嬉しいこと。同時に、読んでも何のヒントも得られないかもしれないし、むしろ私の自己満足・自慢話だよね、と思うこともあるかもしれない。そもそも、誰も読まないかもしれない。どんな反応があろうと(なかろうと)、私自身のライフトーリーは変わることはないし、これが私の人生であったことには変わりない。

 

 今の私の人生に大きく影響を与えている人のひとり、榎本英剛さんは、著書「本当の仕事」の副題として「自分に嘘をつかない生き方・働き方」と付けている。そして最新著書のタイトルは「本当の自分を生きる」だ。

 今、私は「本当の自分」を生きているし、「自分に嘘をつかない生き方・働き方」をしている。もっと正確に書くと、そうではないときに気づくことができる。ぶれている自分に気づくことができる。信頼のおける友人などからのフィードバックを受け、本当の自分に立ち戻ることができるようになっている。何度も失敗し、間違いをしてきた。今でも、失敗や間違いをたくさんする。それでもいい。立ち戻ればいいのだから。そんな生き方ができている。そして、一人でも多くの人に、そんな「本当の自分を生きる」生き方・働き方をしてほしいと願っている。その願いを届ける一つの手段として、ここでライフストーリーを公開する。

 

序章 何がしたいのかがわからない
 どうすることもできない

 誰かが決めたことに従う
 挫折と受験失敗


第2章 でも何か自分でやってみたい

 何かを変えよう
 就職活動と部署配属

 

第3章 決められない、逃れられない
 自分に自信がない

 家族はどうすればつくれるの?
 大きな挫折とダメージ

 

第4章 ギャップ
 父の死

 意義ある仕事に就く
 現実とのギャップ

 

第5章 解離とわずかな希望
 どんどん解離していく
 311

 聴くチカラ

 

第6章 舵を切る

 独立

 終える覚悟 

 生きること

 

最終章 自分を生きる

 伏線

 自分を生きる 

 家族をつくる

 プロセス

 

あとがき